1998年2月13日 後楽園ホール 全日本プロレス
いや、入れ過ぎだわ。もう全然身動き取れない感じ。俺は運良く前回の後楽
園の後に指定席を購入できたんだけど、階段にも南側通路にも立ち見客がびっ
しり座り込んでいる。バルコなんて、4列くらいの人垣。消防法、大丈夫か?
3000人くらいいるんじゃないだろうか。ダッフィーなんて、売りは5万円、
買いは2倍なんて景気良いこと言ってるし。今やちょっとした馬場・全日ブー
ムといった感じかな。
今日はセレモニーなどはなし。三沢と百田の挨拶があっただけ。あと、馬場
氏がいつも座っていたジャイアントサービスの席には馬場氏の遺影が飾られて
いるのが、なんともたまらない。ヒロケンさんは眼を潤ませていた。いつもそ
こに馬場さんの姿を見ていた全日本の常連にとっては、穴が開いたような寂し
い光景だろう。トーナメントの組み合わせがクジによって決まり、いつものよ
うに静かに試合が始まった。
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| FMWの垂れ幕も | 鈴なりの観客。かなり苦しそうだ | 三沢と百田が挨拶 |
第1試合 浅子覚、丸藤正道 VS 外道、金丸義信
全日での外道を見るのは初めて。しかし、金丸より先にコールされるなんて
信じられん。もし外道より金丸の方が上とか思っているんだとしたら、感覚お
かしいぞ、全日関係者。
金丸が外道の協力のもとに浅子をコルバタで回せば、丸藤も宙に浮遊するか
のようなドロップキックを披露。中盤、捕まってしまう丸藤。外道のダブルア
ームスープレックス、ブレーンバスターで投げられ、外道が丸藤をキャメ
ルクラッチに捕らえれば、金丸がすかさず丸藤の顔にドロップキックを入れる。
丸藤は外道にドロップキックを打ち込み、窮地を脱出した。
飛び出してきた浅子、大暴れ。1人で外道と金丸を順番に投げつけ、風車式
バックブリーカーにかける。外道にコルバタ。外道は浅子をパワースラムで叩
きつける。丸藤が外道に三角飛びドロップキックを打ち込み、コーナー最上段
からウルトラ・ウラカン・ラナ。と、外道と金丸はバックを取った相手に同時
に金的蹴り。これは素晴らしい。
外道が場外の浅子にプランチャを見舞うと、丸藤、金丸と続いて、プランチ
ャの3連打。浅子が肩車した金丸に丸藤がドロップキックを放つ合体殺法で、
いよいよとどめにかかる。ラ・マヒストラルで揺さぶってから、SDAで浅子
が金丸をピン。
外道は目立たなかったものの、堅実な仕事ぶりを見せた。丸藤はここに置い
ておくには勿体ないともっぱらの噂。もっと空中殺方がどんどん使える団体で、
その魅力を発揮してほしいものだ。
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| チームになってますね | 肩車された金丸にドロップキック |
第2試合 ラッシャー木村、百田光雄、森嶋猛 VS 永源遥、菊地毅、橋誠
全日本が馬場を失った今、ある意味一番注目されているのが、ここの人たち
か。馬場のキャラクターを中心に回っていた小宇宙が求心力を失ってしまった。
今のメンバーで初っ切りプロレスとして続けていくのだろうか。こんな和やか
な展開の中でも、若手のファイトには注目してしまう。しかし、森嶋、若い時
の田上のよう。大きな体を持て余してるようで、橋にも押されてしまう。体も
だぶつきが目立つ。精進を期待したい。
でも、やっぱりR木村、百田、永源はそろそろかな。生涯現役は馬場さん一
人で良い。試合の後にR木村がこれからも全日本はがんばりますというような
内容のシリアスなマイクを喋ると、久しぶりに大きな全日本コールが会場に沸
き上がった。
第3試合 三沢光晴、小川良成、垣原賢人 VS 馳浩、高山良廣、大森隆夫
三沢の腹に3人連続のフットスタンプを落とすなど、大いに盛り上げた馳組。
馳のジャイアントスウィングはなんと33回転。懐かしのLPのようだ。しか
し、かけた方の馳もふらふらしているところに垣原のジャーマン。こりゃたま
らんね。
垣原と高山の絡みは久々にUWFが見られるかと期待したが、普通の全日の
試合。力任せに蹴り合うなら、体の大きい高山が有利だ。垣原はアキレス腱固
めからキックを見舞っていくが、高山の豪快なフロントスープレックスに投げ
られる。
大森は三沢にジャーマン、予告なしのアックスボンバー、そして膝をアピー
ルしてから、コーナーに上ったものの、三沢の雪崩式ダブルアームスープレッ
クスに切って取られる。三沢はカバーに行ったものの、これは馳がカット。し
かし、三沢が大森にエルボーからタイガードライバーを決めると、簡単に3カ
ウント。上にはてんで弱い大森。
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| 前回の後楽園の雪辱を期したいところだが | 馳の裏投げ | 珍しい雪崩式ダブルアームスープレックス |
第4試合 小橋健太、秋山準、志賀健太郎 VS 田上明、渕正信、井上雅央
渕が川田の代わりに田上組に入ったことがポイントか。その渕、久しぶりに
鬼軍曹モード。タイガースピンという意外な技を見せる一幕も。
試合はなかなか熱くならない。志賀が延々と攻められているのを見ているの
は正直、退屈だ。スウィングDDTで田上を振り回し、窮地を脱出の志賀、秋
山にスイッチ。しかし、田上は大きな弧のかんぬきスープレックスで秋山を投
げつける。渕のテーズ式バックドロップ2連発が秋山に。秋山はジャンピング
ニーを渕に入れて、小橋にタッチ。小橋は渕にショルダータックルを見舞い、
懐かしいローリングクレイドル。回る回る。渕の膝へのドロップキックに苦し
んだ小橋だが、水平チョップを打ち込み、裏拳。
井上が秋山にネックブリーカードロップ、フロントスープレックス、コブラ
クラッチからのかわず落とし、アルゼンチンバックブリーカーの大攻勢。秋山
はノーザンライトスープレックス、変形ボムと大技を返し、最後はエクスプロ
イダーで井上をフォール。
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| 田上のかんぬきスープレックス | ショルダーアタック | 懐かしき回転揺り椅子 |